愛宕念仏寺・あだしの念仏寺(嵐山)

土日祝のみ運行のシャトルバスにて愛宕念仏寺へ。
路線バスでは 京都バス 清滝行き 62・72で愛宕寺前下車です。
嵐山駅から 徒歩で90分くらいでしょうか。

稱徳天皇により山城国愛宕郡に愛宕寺として創建されました。平安時代初期に鴨川の洪水で堂宇を流失。天台宗の千観内供が再興しました。千観が念仏を唱えて絶えることがなかったため、愛宕念仏寺と称するようになりました。
1922年現在地に移築され、京都一の荒れ寺と言われていましたが、現在の御住職のお父様にあたる西村公朝氏が、1955年に天台宗本山から住職を命じられました。

江戸中期の仁王門。
鎌倉初期に建てられたものとしては、京都市内で最も古くすぐれたものであることから、京都市指定文化財になっている仁王像が祭られています。

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一般参拝者の手によって彫られた、表情豊かな「石像千二百羅漢」で有名です。
仁王門が1950年の台風で大きなダメージを受け、1981年に解体復元修理を行った際に、寺門興隆を祈念して境内を羅漢の石像で充満させたいと発願したのがきっかけだそう。

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本尊には、お寺の再興の勅命を受けた 千観内供が彫りあげた、千手観音像があります。

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本堂も国指定の文化財です。
方五間、単層入母屋造り、本瓦葺の和様建築で、内部の天井は小組格天井、本尊の位置は二重折上げ格天井。
また、須弥壇の格狭間にも鎌倉様式の美しい曲線をとどめています。otagi4

釣鐘は三鐘となっていて、仏の心を自然界に伝えています。

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目の不自由な方も仏の心にふれることのできる「ふれ愛観音」

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拝観料 300円
拝観時間 8:00〜17:00

あだしの念仏寺
バスの場合は「愛宕寺前」の次の停留所「鳥居本」下車です。

あだし野念仏寺付近は「鳥居本町並み保存地区」です。江戸時代の門前町の風情が残っています。

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無数の無縁仏が放置されてていたのを、弘法大師・空海が埋葬したのがお寺建立のきっかけです。

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境内に並ぶ出土した石仏・石塔は約1万体。
吉田兼好・式子内親王・西行法師といった古人も記録に残した無常観の世界が広がります。

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このページは、Yukariが2011年10月 5日 12:57に書いたブログ記事です。

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