逸翁美術館(池田)

逸翁美術館 

逸翁美術館は、阪急電鉄・阪急阪神東宝グループの創業者小林一三翁(1873.1.3〜1957.1.25)の雅号「逸翁」を冠して館名とし、旧邸「雅俗山荘」を展示の場として、1957年10月に開館しました。

阪急電鉄、阪急百貨店、東宝などの阪急東宝グループを起業、沿線に住宅・レジャー施設や宝塚歌劇を開設
商工大臣、復興院総裁など政界にも進出
多角経営のビジネスモデルを築き上げた一方、『小林一三全集』七巻におよぶ著述をしました。
茶の道に入ってさらに磨かれた天性の審美眼で収集した収蔵品の美術工芸品は5000点以上に及びます。

凡人には考えられないご活躍っぷり。
でも、暗黒の時代もあったそうで、こういう偉業を成した方の人生って、やはり正弦(余弦でもいいのですが。山あり谷ありということ)のグラフのようですね。
今はブログをかかれている社長さんもたくさんいらっしゃいますが、何と日記まで付けておられたのです。
旅先での骨董品の買い物の様子や当時の物価なども細やかに記されていて、企業人・文化人・政治家としても珍しい記録なのだそうです。
胃腸が弱かったようで、体調が悪かったり、旅先で船酔いに苦しんだことまで詳細に記されていて、何だか親しみがわいてしまいます。

400字詰め原稿用紙に換算して5423枚分

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古筆・古経・絵巻・国内・中国・朝鮮・オリエント・西洋を含む陶磁器・日本・中国の漆芸品 中近世の絵画 特に与謝蕪村・呉春の重要文化財を含むコレクション、円山四条派のコレクションは高い評価を得ています。

旧邸「雅俗山荘」での公開は2008年4月で休止(当時のパンフレット)

2009年10月に、小林一三翁が生前から美術館を建築することを希望されていた地、池田文庫の隣に新築移転されました。
旧美術館は「小林一三記念館」として2010年4月22日に再公開を始めました。

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雅俗山荘内にある、伝統的な三畳台目の茶室「即庵」(画像)を再現した
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即心庵にて、お点前を頂戴できます。(※即心庵は撮影禁止です)
逸翁美術館リニューアル時から、毎週土・日・祝日の11:00-15:00 一服500円(福助堂のお菓子付)で開催されているそうです。
逸翁美術館所蔵の茶器を間近に眺め、お茶をいただける貴重な機会です。
お茶碗は使ってこそ味わいを増すのですね。

美術館内カフェ「IAM」には抹茶と福助堂のお菓子のセットメニュー(平日 14:00-数量限定)やケーキセットや軽食があります。

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福助堂 逸翁美術館の南にあります。地元の方に聞いても「おいしいよ〜」と定評のあるお店。
特にいちご大福が有名です。
夏は桃大福なのですが、お餅もやわらかく、餡の甘さもほどよく、桃のジューシーさでよりさわやかに夏らしいお菓子になっています。

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このページは、Yukariが2011年4月16日 00:34に書いたブログ記事です。

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