武庫之荘周辺の文化財(1)

髭の渡し

甲武橋(国道171号線)の北側に、江戸時代に存在した、武庫川を越える西国街道の渡し場跡です。東から西への川越えは尼崎市の常松村と昆陽村が、西から東への川越は西宮市の段上村、上大市村、下大市村が交代で担当していました。参勤交代の大名や、往来の旅人などに利用されていた渡し場は、今は整備され、秋にはコスモスが美しく咲き誇ります。

武庫之荘から尼崎市バス40番・41番「髭茶屋」下車武庫川に向かって歩いて徒歩5分 または45・46番 終点「武庫営業所」下車 徒歩10分

阪急甲東園から東へ徒歩20分 MAP

higenowatashi.png

西武庫十三塔

鎌倉時代後期に建設されました。須佐男神社境内にあります。

アクセス 阪急武庫之荘から45・46「武庫営業所ゆき」西武庫公園前下車 MAP

jusan.JPG

守部十三重塔

花崗岩製の層塔で相輪までそろっていますが6層目以上は後補されています。元の高さは4.8メートル。塔身には金剛界四仏の種子を薬研彫しています。造立は鎌倉時代1315年頃と考えられています。守部素盞嗚神社の隣にあります。

アクセス 阪急武庫之荘から47「武庫営業所ゆき」守部公園下車 MAP

moribejusan.JPG

武庫庄遺跡

弥生時代の集落跡。これまでの調査で竪穴住居跡、方形周溝墓などの溝跡、土坑や土器・石器・サヌカイト片などの遺物が出土しています。国内最大の巨大高床建物が存在したと推定されています。跡地にある公園は桜でも有名です。

アクセス 阪急武庫之荘から40「武庫東小学校」下車 南西へ徒歩5分 MAP

mukosyo.JPG

武庫庄

鎌倉時代から戦国時代にかけて存在した荘園跡。鎌倉時代のものと思われる十三重石塔の残欠にかつてのなごりをとどめています。

アクセス 阪急武庫之荘から48「武庫庄」下車北西へ徒歩5分 MAP

mukoushou.JPG

富松城跡


中世の城郭の原型をとどめた土塁の一部と堀跡が現存する貴重な室町期の館城跡です。

アクセス 阪急武庫之荘から43番または48番「富松城跡」下車 MAP

tomatsu2.JPG

大井戸古墳

古墳時代後期の直径約13mの円墳です。この時期の古墳は丘陵上に多くの小古墳をかためて造る「群集墳」の形態を取るのが普通で、平野部に単独で造られた古墳として珍しい例です。昭和43年に確認のための調査を行い、石室は花崗岩の自然石を使用した横穴式石室で、長さ約6M、幅約1.5Mで南を入り口としていることがわかりました。古墳の上に盛土をして保存されている大井戸公園はバラが美しいことでも有名です。

アクセス 阪急武庫之荘から南へ徒歩7分 MAP

oido3.JPG


このブログ記事について

このページは、Yukariが2011年7月11日 23:34に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「富松薪能と尼崎薪能」です。

次のブログ記事は「武庫之荘周辺の文化財(2)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。