15年後に 阪神大震災をふりかえる

1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生しました。

死者6432人、行方不明者3人、重傷者10683人、軽傷者33109人。
家屋の全壊104906棟(186175世帯)、半壊144274棟(274180世帯)一部損壊263702棟 という 非常に痛ましい災害でした。

阪急電鉄も多大な被害を受け、三宮の駅ビルや王子公園のホームが損壊し
伊丹駅も崩壊し電車ごと落下
171号線・山陽新幹線 橋げた落下、脱線、レールの曲折により 今津線や神戸線が不通を余儀なくされました。

代替バスや、すでに開通していたJRや阪神の区間を乗り継いで、西宮?三宮を二時間も三時間もかけて
通われたという経験をされた方も多いと思います。 

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社員の方や関係者の方たちが、寒さにも悪天候にもかかわらず
24時間体制、不眠不休で復旧作業に取り組み、震災から147日目の6月12日に全線再開を果たしました。
ご自身が被災者という方もたくさんいらっしゃったと思います。
広範囲にわたっての多発的な被害でしたから、通常なら年単位の時間を要したことでしょう。特に被害の大きかった西宮北口?夙川間の高架橋や住吉川のかかる鉄橋も新たに作り直ししました。

震災から3年後の1998年11月20日、伊丹の新ターミナルビルが完成し、完全復活を果たしました。

現実とは思えない、戦後のような瓦礫の山から立ち直った阪神間の街並みや阪急電車の復活劇を見ていると、よく立ち直ったな、永遠に続く絶望というのはないのだな、と勇気づけられます。

火災被害がひどく、都市計画が遅れていた長田区にも、新名所 鉄人28号が完成しました。

しかし、まだ人が戻ってこないところもあって、見えないところで震災の傷跡は残っているのかもしれません。
単に同情するのではなく、外国人観光客を含め、他地域の方にも阪神間のよさを知ってもらうことが何よりの応援になると思っています。

ガイドブックに載っていなくても、いいお店やがんばっているお店もたくさんあります。
だからこそ、微力ながら、これからも地域振興活動も応援していきたいですね。

また、震災の恐ろしさを忘れず、普段から防災意識も身につけておきたいところです。

人と防災未来センター

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