富松城跡は、中世の城郭の原型をとどめた土塁の一部が現存する貴重な室町期の館城跡です。
開拓と農業の神様スサノオノミコトを祀る、富松神社。初詣にはたくさんの人々が参拝します。本殿は1636年に社司良雄が再建したものでその後、1653年、1671年など数回の修理を経て今回にいたりました。本殿は一間社春日造で正面の扉やふち周りに補修の跡が見られますが、そのほかはよく保存されています。組物、墓股などは極彩色で壁には絵画が描かれており、華麗な桃山時代の余風をよく伝えています。1968年、兵庫県指定文化財に指定されました。
「富松」の名産品「富松一寸豆」は、肉質がやわらかい上に、味もよくほかの地方のものに比べて大きく、径一寸もあったことからこの名前で呼ばれています。
明治時代には皇室に献上され、富松の地でしか、大きく育たない歴史的にも貴重なお豆です。
豆祭りは、農家の皆さんが収穫された富松一寸豆をご神前にお供えし、郷土の平安と地域の発展を祈願するお祭りです。
赤飯、山菜おこわ、紅白まんじゅう、創意工夫がこらされた各種和菓子、冷たいデザート、アイスクリームと豊富に品物が揃っています。
一寸豆を透明な琥珀羹に入れ、上品な味わいを生かした「富松 一寸豆」
白あんにマロングラッセをたっぷりいれて、バターのはいった皮に包んだ「名月姫」
黒糖味とカリカリ食感とあんこの組み合わせがはまる「かりんとう饅頭」も大人気